両親と家族で撮った写真をフォトホルダーに飾って鏡台のそばに置き、鏡に向かうたびに目にしていました。
春になって日差しが部屋に注ぎ、写真が日に焼けるような気がして、別の場所に飾り直そうと写真を外しました。写真は机にしばらく置きっぱなしにしていました。
その後ふと気が付くと、写真立てが見当たらないのです。
丸い文鎮のようなオブジェからクリップがスッと立つデザインで、スペースを取らず、とても気に入っていたので、「ない、ない。あれ?どこにいった?」と、部屋のすみずみを探しました。
日を変えて何度も探したけれど、写真立ては見つからず。仕方なく、化粧品を入れているカゴの中に写真を立てて入れたのですね。
その日から、カゴの写真を見て、鏡に向かうようになりました。
そして、ひと月くらいたった、ある夜。
お風呂から上がり鏡に向かって、いつものように写真に目が行きました。
・・・
何か違う雰囲気が。
・・・
・・・あれ?・・・写真、、立っている!!
よくよく見ると、写真がフォトスタンドのクリップに挟まれて、スッと立っているのです。
しかも、クリップに挟まれている位置は、今年亡くなった父の真下。
・・・
え~~~っ、何が起きてるの??
このとき、次第に気持ちがトクトク高まっていったんですよね。
私はむちゃくちゃ興奮していました。
私は何を目の当たりにしているの???
この世界は、見えている世界だけじゃない。
見ようとする世界が見えている!
「見ようとする世界が見えている」ということが「見えた」ゾーンに、自分が入ったことを実体験で触れた感覚を持ちました。
そのゾーンはまるで、宙に浮かぶX軸とY軸の交点。そこはゼロではなく、無我または無限で、もっとも強力な時点・地点。
無自覚だったけれど、私の意識は凪の状態だったようです。