なにかを目の当たりにして、なにかしらの感情が湧くことは人間だもの、自然なこと。
それが苦しくなるのは、過去、親に感情を受け止めてもらえなくて「認められない」とラベルを貼り、心の奥底にずぶずぶと沈め込んだ思いを、「メールの返事がない」ということに結び付けてしまうから。
メールが来ないというのは「単なる事実」。そこに「認められない」が自動的に発動しています。
自動発動するくらい、何度も何度も似たような気持ちを繰り返し自分に味わわせてきたんですね。
そうやって自分がじぶんで、勝手に傷付いてきた。
そんな苦しいことって、ないです。
感情を味わい尽くす
じゃあどうするればいいか、自分を救ってあげるために、大人の自分として考えよう。
不確かで不安な気持ちになったり、残念、さびしいと思う気持ちが湧いてくることは、自分としての大事な事実。
気持ちを受け止めてほしかった、認められたかった気持ちは、大人になった今の自分として、子どものときに沈め込んだ気持ちを認めてあげよう。
メールの返事が来ないな。不安だな。私の存在って必要ないのかな・・
ほかにもネガティブな感情が湧いてきたなら、一つひとつを言葉で書きだすなどして顕在意識に上げて、自分の書いた感情の文字をじっくり見る。書きなぐった?筆圧に力が入らなかった?大きい字?乱れてる?あなたの内側に押し込まれていたエネルギーが、文字から放射状に放たれている。それをじっくり五感で浴びて、細胞に染み渡らせていく。感じて。感じて。感じて・・・
ここに一番、時間をかけて。
自分と一体になった感覚が体に流れていくから。
そして十分味わったら、今、大人としての自分なら、どうすることができるだろう。そんなふうに発想していくと、どんな行動がでてきそうですか?
待っていてもこないメール。返事が欲しかったら、どうしようか。
感情を十分味わったら、現実の問題に意思を持って行動するーーーこれができることで、子どもの頃に守り切れなかった自分を、大人の自分が今。守り直すことができます。
それができ始めてきたら、沈め込んだ感情のラベルが剝がれて浄化され、目の前の出来事に自動接続しなくなります。
そうやって、あなたの現実への捉え方が変わっていく。
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