抵抗感を超えて、その先の世界を創ろう

見えてくる世界

苦手な人、嫌いとまでいかなくても、顔を合わせるのもはばかれる人。あなたにそんな人はいますか?

そんな人に言いたいことを話そうとすると、喉がグッと詰まって、体が抵抗しませんか?「やめとけ」って。

体のこの陰性反応に反射的に従ってしまう。言わないのは楽だ。・・・楽?・・そうかな・・。いつから私はこんな、「言わないで諦める」自分になったんだろう。

そんな人間じゃなかったなずなのに。

そして、この「自分の気持ちを相手に言わない」ことが、これからも、何十年先の自分の未来の在り方の基本形になる。それは嫌だ。そんなふうになったら怖い。でも相手の反応を感じるのが負担・・・。

自分が感じた気持ちや考えを外に出していくことが、何よりも自分を大切にすることなのだから、この先も、自分を大切にすることなく過ごしていくことになってしまう。

そんなことは分かっているよ。じゃあ一体、私に待ったをかける体の抵抗感の正体は、なに?

そう。苦手な相手に対して、私が過去に経験した痛みを避ける防御反応。ほかにもある。もう一つの真実は、

心の奥底に閉じ込められた自分の感情が、閉じられた蓋を底から力いっぱい押し上げて、「自分の思ってることを言ってないよ!!」と、訴えている。

蓋があまりにも分厚く、キッツキツに閉じられているんだと思う。だから内側から開けるために、感情が内圧を力一杯高め、開けよう、開けて出よう!としている。

それを顕在意識が、「尽くして言ってみたって、分かってもらえないよ!」とこっちも必死に、強い力で抑え込んでいる。

生き苦しい現実を変えたい。だけど私はこの場所を、変えられるのだろうか。この環境は、悪いことばかりじゃない、良い時だってある。結局私はどうしていきたいのか、よく分からない・・・。

私の中には、相反する意識がありました。出ようとする内圧と、抑え込もうとする内圧。このことにすさまじくエネルギーを使いこんできたし、長く続いてきたからか心が疲れきり、もう頑張れないー。そんな感覚が50%を超えました。

それでも、そんな体の抵抗感を感じると、やっぱり、『今、言いたい。』という思いがこみ上げてくるのです。

じゃあ、どうするのか。

ここからが、現実的な対応になります。

過去、傷付いた自分の心を今こそ救うために、顕在意識で現実に対処していくんです。

それは、

『意志』を持って、状況を動かすこと。

今までずっと、言えないで黙ってきた。

でも今こそ、はっきりと意識して、「自分を救うために言う」と自分に決意する。

そう決めたら、相手に向いていた意識が、その瞬間から、ス・・・っと自分の方に向きを変えます。

それが「自分中心」の感覚です。

その感覚で、自分の心に沿った言葉を使って、相手に伝える。

もし、自分の気持ちを言ったあと、相手の反応にネガティブな感覚を感じたとしても、それは気にしなくていい。

着目するところは、”自分の言葉で伝えられた。長年怖がっていた蓋を開け、感情を解放できた!!”ことだから。

最初から自分の心に完璧に沿って言うなんて、できなくて当たり前なので、いいんです。

相手の反応がイマイチだったとしても、「あ~~言えた!!私って最高✨」って言ってあげる。  「やった~~~!」って大きな、それはそれは大きな達成感に包まれますから・・・。

思う存分、自分を褒めてあげてほしいのです。

これこそが、あなたの成功体験です。

自分の気持ちを言っていい。

このことを、無意識にインストールしていきましょう。

自動的に裏でアプリが起動している状態になるように。

そうすると、周りの人たちは本当は、あなたのことが知りたかった、あなたの本心を知れて良かった、あなたのことが分かって嬉しい。そんな空気感に変わっていきます。

そして、もう一つの真実が見えてきます。

この環境が「良い時もある」と思っていたとき、私は外側に合わせて自分を調整していたんだ、と。

あなたは、自分を大切にする世界を生き始める。

周りとの関係性を肯定的に変えて。

今もしあなたに苦手な人がいるなら、自分の気持ちを表現することに磨きをかけていきましょう。