何か社会的な活動、例えば学校や仕事、コミュニティとか家庭生活の中で、「〇〇が出来ない自分」といった”ネガティブ”なことに焦点当りがちだなぁ、ということ、ありませんか?
「何回やっても試験に合格できない」「いつも書類仕事で些細なミスをする」「集団が苦手」「夜眠れない。朝起きれない」。そんなことにダメ出ししている?
なぜかいつも、同じようなことが起こる。
〇〇出来ないことが起きるのが怖くて、「今度は大丈夫」なように努力したり念入りに注意したり、今日はポジティブにいよう!と少し無理をして明るくエネルギッシュに振る舞ったり。
「〇〇出来ない」という形で自分を責めて、それが起こらないように・・・と、ここまでよく頑張ってきましたね。そんな努力をしてきたあなたとそんな感情体験。私はそれ自体が本当に価値があることだと、心からそう思っています。
ただ、そのつど頑張って対処してきたけれど、確かにマシになったかもしれないけど、なぜか気持ちがスッキリしない。そして、別の「出来ない」が形を変えて顕れ続けている気がするー。
もしあなたがそんな感覚を持っているとしたら、それに気が付いたことが本当に尊い事実。あなたはもう、無自覚に解決の一歩を踏み出しています。
あなたの心の奥底にある「思い込み」。それに気が付かせるために、あなたの潜在意識が不都合な現象として、手を変え品を変え起こしています。
目の前に顕れている出来事は、あなたの潜在意識に定着した言動パターン。
その言動パターンからあなたの「思い込み」を、簡易的にセルフトークで見つけるサンプルをご紹介します。
潜在意識をあなただけの海や湖だとイメージします。
今のあなたの位置から、水面をのぞきこんでも深くて広くて底が見えません。しかも、潜在意識は個別の事象だと感じていたことが、枝分かれするように、あちこちと結びついています。
だからまずは、あなたの手のひらで足元の水をすくってみてください。そしてそれを観察するように、意識化していきます。
①何が起こりましたか。
②あなたはそれをどう感じましたか。
③あなたはなぜ、そう感じたのだろう。
例えば上の例だと、
①「仕事の書類でミスが見つかって、上司に指摘された」
②「私はいつもミスをしても気が付けない。自分は本当に無能だ」
→外側に対して「ダメだ」と思っている自分。
それを内側に戻してあげましょう。
ここからが大事です。真正面から自分の「感情」に向き合います。
③仕事でミスをする無能な自分」ということについて、どんな気持ちがしただろう。
「・・・悔しい・・・。」
④そうか。悔しい気持ちなんだね。と自分を認めてあげる。
⑤その悔しい気持ちは、何に対して悔しいと感じるんだろう?
「・・・気を付けて書類を作成しているし、最後にチェックもした。なのに自分で気が付けなくて上司に指摘された。努力が報われない感じ」
⑥努力が報われない感じがするんだね。と自分を認めてあげる。
⑦努力が報われる、って、どういうふうになったら自分が報われる感じがするんだろう?
こうして思いつくまま、自分に気持ちを尋ねながら、水中をたどっていきます。
正解は分からない。そして全てが正解。だからとりあえず心配しないで進んでいって。
「・・努力が報われない、というより、自分でもよく分からないまま一人で調べて仕事をしている感じがあって・・・・・上司にちゃんと話を聞いてもらいたいのかも・・・」
→「そうか。私は上司に、仕事のことを相談したかったんだ。」
→「じゃあ、上司に面談を依頼しよう」
どうでしょうか。こんなふうに、『自分の感情=気持ちを否定せず、すべて「そのまま」受け入れて認める』ことをやってみてください。
本当は、自分はどうしたかったんだろう。どうして欲しかったんだろう。
それを真正直に問うていくと、どんなあなたが顕れてくるでしょうか。
そうやって、正体不明だった手のひらの中の水が、「自分の本音」として見えてくると、今まで「〇〇出来ない自分はダメ」と出来ない自分に当たっていた焦点が、「じゃあこうすればいいんだ、こうしよう!」と、具体的に解決に動き出すことへ角度を変えていきます。
そんな力が、自分にはある。
まずは自分のすべてを認める。それが大前提。
どんなあなたも、信じてあげてくださいね。